【神血の救世主】175話 スキルの衝突についての私的考察

漫画

※本記事では、『神血の救世主』175話の戦闘描写や展開の一部に触れます。未読の方はご注意ください。

 175話は、ヴァンキッシュとディアマンテの戦いが「最後の攻防戦」と呼べる段階まで熱を帯びた回だと感じました。

 この記事では、175話で何が起きたのかを流れで整理しつつ、私見として「感情のぶつかり合い」と「戦いの加速」がどこで強く出たのかを掘ります。

 また、回想で見えるディアマンテの“虚無”と、ヴァンキッシュの言葉の重さも振り返ってみます。

前話-174話について

 ヴァンキッシュの新スキル「呪血繚乱」により、ディアマンテが押され始めたのが174話の大きな転換点でした。

 変化し続けるヴァンキッシュだからこそ可能になった押し込みであり、死闘の中でも退屈の渇きを感じているディアマンテが対照的に映りましたね。

 そして、その退屈に応えるように挑発し、迎え撃つヴァンキッシュで終わる。175話は、その挑発の続きを真正面から回収する回だと見ています。前話について

本編-175話

ヴァンキッシュ運営者に敗北後の回想

 回想シーンから入ります。

 いつもの喧嘩場所にヴァンキッシュが来ないことに違和感を覚え、ディアマンテは様子を見に行く。

 そこで“座”に逃げ込んだと6王たちから聞き、帰り際にヴァンキッシュがよく使ってきた多数の本を貰い、持ち帰って退屈を凌ぐ流れになります。

 この場面、ディアマンテの「戦闘以外」の面がチラッと出るのが少し変化?が出たように感じました。

 頭脳面というより、本による知識で空白を埋めようとする姿が見えるというか。強者の孤独って、こういう形で出るんだな…と思いました。

ディアマンテと常盛の出会い

 回想は3年後へ進み、黄金の騎士の能力で常盛がディアマンテの元へ飛ばされ、会話を交わします。

 その際、ディアマンテは意味が分からない本の文について常盛に問い、内容がまるで“今の自分”に向けられたように刺さるんですよね。

 やる気や目的、動力の3が大事だという話。

 しかし、ディアマンテは「動力しか持ってない」。

 その自覚が、逆に虚無(虚しい)存在としての輪郭を濃くしていく感じがしました。

 それにしても、ディアマンテと常盛の会話があそこまで弾むのは意外でしたね(笑)。

エンジンしかない為移動せず氷のように動かない車のイメージ画像

ディアマンテvsヴァンキッシュ戦へ戻るー深淵の駆動による強化

 回想が終わり、戦いは再び殴り合いへ戻ります。

 ヴァンキッシュは絶え間なく呪血繚乱で解析を進め、ディアマンテは押されないように範囲スキルを多用して負荷を与える。

 互いにステージをいくつも破壊し、さらにヒートアップしていきます。

 そして両者は、「魂に負荷をかけ、強化する」スキル――深淵の駆動を発動。

 この戦いは透晴の眷属たちには速すぎて、光の筋しか見えていないほどの領域になります。

 ここ、眷属視点で“見えない”と明言されることで、戦闘の異常さが一段上がりました。

 もう終わりかな?

 打つ手なしかな?

 と思わせるところから、ディアマンテがさらに強化し、ヴァンキッシュも吊られるように強化する。

 強化の連続で底が見えません。

 この戦いは「力比べ」じゃなくて、限界を超える作業そのものを見せる場面だった気がします。

互いの魂の崩れ

 攻防の中で互いの魂が崩れ、限界が来て引き分けに見えた―

 そのタイミングで、ヴァンキッシュはディアマンテの発言に答えるんですよね。

 「変わらずいてくれることが嬉しい。だから今が意味ないなんて言うな」と。

 この一言、私はかなり重いと思いました。

 ディアマンテの“虚無”や“退屈”を、戦闘でしか埋められない部分ごと肯定しつつ、切り捨てはしない。

 でも同時に、甘やかすだけでもない。この言葉は友人だからできる言葉も重みとも感じます。

 その後、ヴァンキッシュは兵藤の行った「呪血充填」を発動して更なる強化し、連撃へ。

 さらに「世界の命運の時に自分のことを相談するな」と言い放ち、畳みかけて話は終わります。

 ここは、まぁ確かにそうだねって感じましたね。

 透晴たちにとっては世界の命運がかかった戦いなのに、個人の感情を“最優先”にされても困る。

 しかも何千年以上も生きているなら、そこは自分で答えを探せ、ってなりますよね(笑)。

 本でも埋められない空白があるのは分かる。

 でも、それを“今ここ”に持ち込むなという、ヴァンキッシュ側の線引きが出た回でもありました。次話について

考察

攻防戦について

 透晴ですら目で追うのがやっとな戦いを、眷属たちはどう見ているのか気になっていました。

 まぁやはり「筋しか追えない」超越した戦いだったと描かれました。

 また、ヴァンキッシュの勝ち試合に見えたところから、ディアマンテがさらにボルテージを上げて強化するのは予想外でしたね。

 ここまで来ると「運営者たちに勝てるんじゃね?」と一瞬よぎるのも分かります。

 ただ、そこも断定はできないので、175話は“可能性を膨らませる回”として強い、というのが私の結論です。

 インフレが激しいことがこの作品のいい所と感じますので、今後更なる脅威があるかもしれませんね。

この戦いを元に透晴たちを比較

 スキルの質は透晴たちとそこまで差がないようにも見えますが、力の差は歴然です。圧倒的すぎる。

 それでも運営者が透晴や常盛を警戒しているのは、長い時間軸で見ているからだと考えられます。

 透晴や常盛にとって長い時間でも、運営者にとっては“すぐ”で、脅威に育つ速度が問題なんでしょうね。

 また、運営者たちは今回のバトルで

「ヴァンキッシュやディアマンテを殺さないとヤバい」

 みたいな発言は(少なくとも明確には)していないように見えました。

 だからこそ、スキルの質だけで言えば透晴や常盛の方が上、という見方も成り立つのかもしれません。

 ここは今後の描写次第で印象が変わるポイントだと思います。

まとめ

 この175話は、ヴァンキッシュとディアマンテが最後の力を引き出し合う攻防戦であり、同時に感情面の衝突が前面に出た回でした。

 そして私的な考察としては、背負っているものが「自分だけ」のディアマンテ。

 「世界を背負っている」ヴァンキッシュに押される流れは、ある意味当然にも見えます。

 ただ、それでもディアマンテが食らいついてくる怖さが残っているのが、この戦いの異常さですね。

 話の最後の連撃がどう繋がるのか、決着の付け方まで含めて気になります!

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