※本記事は『神血の救世主~0.00000001%を引き当て最強へ~』の最新話付近までのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください!
初めにー紹介するうえで
神血の救世主って、主人公・有明透晴が“虹”プレイヤーとして成り上がっていく、かなり王道寄りだけどスケールのデカいバトルファンタジーですよね。
ただその裏で、「敵」として登場したキャラの中にも、気づいたら『あれ…ちょっと可哀想じゃない?』って思ってしまうやつらがいます。
この記事では、
- 黒き羊水の王・黒孩児
- 渋谷に現れた攻略者たち
- 運営者の一人・均衡(ノミア)
この3組を「ちょっと同情してしまった敵側キャラ」として、私的な視点で語っていきます!
1人目:「黒き羊水の王」黒孩児
序盤から最悪の印象を振りまいた“黒き羊水の王”
黒孩児(こくがいじ)は、「黒い扉」から現れた黒の王。プレイヤーの負の感情や憎悪を利用して人間界を支配しようとするという、割とガチで救いがないタイプの敵です。
作中でも、
- 有明大我に力を与えて“黒の扉”を開かせる
- 負の感情を持つプレイヤーたちを利用して暴走させる
- 黄金プレイヤー陣営にも大きな被害を出す
- 天空時計を割ろうと企む
など、「あ〜コイツは完全に悪役ポジ、ラスボスかな?」と感じました。
序盤の印象だけで言えば、“透晴サイドから見て絶対に許せない存在”と言っても過言ではないですよね。
ヴァンキッシュにボコボコにされ、サフィーナにも見捨てられる
そんな黒孩児に同情してしまったのが、大我 vs 透晴の裏で描かれた 黒孩児 vs ヴァンキッシュ の戦いです。
- 黒孩児の攻撃は、真祖ヴァンキッシュには通用しない
- 一方的にボコボコにされる
- 助けを求めた際、黄金の王・サフィーナも現れるが、助けるどころか見捨てるような態度
- 最終的に黒孩児は最下等の門へ飛ばされる
という流れで、あれだけ大物ぶっていたのに、最後はボロ雑巾みたいな扱いなんですよね…。
極めつけは、「助けを求めて消えていく」あのラスト。今までやってきたことを考えれば自業自得なんですが、あの哀願するような姿には、正直ちょっと胸が痛くなりました。
最期には悲しく「助けて」という発言にはズキってきましたね、、、

2組目:渋谷に現れた“攻略者たち” ― 透晴サイド強すぎて逆に不憫
黄金プレイヤー級がゴロゴロいた精鋭集団
2組目は、「渋谷に現れた攻略者一行」。
- 全員が黄金プレイヤー級、もしくはそれ以上の実力者
- 兵藤虎徹が警戒するレベルの実力者が複数
- 単純な戦力だけ見れば、普通の作品なら“ラスボス戦手前クラス”
という、かなりヤバい連中でした。
しかし透晴サイドがインフレしすぎていて、もはや公開処刑
ただ、いざ戦闘が始まってみると――
- アンダストラ(土師美織)は、兵藤&比良坂+黄金プレイヤー複数を相手にする羽目に
- リアンは透晴とぶつかり、完全に“格の違い”を見せつけられる
- 他の攻略者たちも、
- 裏面を得た敷島、成瀬メンバー
- 呪いを得た常盛
- 更に成長した雨宮、比良坂
から凄まじい集中砲火を受ける
…という感じで、もはや「攻略者」というより“大規模見せしめイベント”に近い状態なんですよね。
特に、
- 兵藤・比良坂・透晴・その他のトップクラス勢
が揃った状態の透晴サイドは、ほぼ“対運営者用のパーティ”みたいな完成度になってきています。
そこに突っ込んでしまった攻略者たちは、強いはずなのに 「インフレの波に飲まれて消えた中ボス集団」みたいな扱いになっていて、正直ちょっと可哀想でした…。

3人目:運営者・均衡(ノミア) ― 神様サイドなのに扱いが地味に可哀想
運営者という自称“神”ポジションである均衡(ノミア)の立場
3人目は、運営者の一人 均衡(ノミア)。
運営者は、
- 100億の世界を運営する創造主クラスの存在
- 数十兆の魂の集合体とも言われる、規格外の“神”ポジション
として描かれています。
その中でもノミアは、
- “均衡”を司る運営者
- 攻略裁判で透晴の前に立ちはだかる
- 分霊体だけでもゴエティア級(透晴vsノミア戦より)の力を持つとされる
という、かなりのヤバさを持った存在と見受けられます。
それでも透晴にボコボコにされ、約束に縛られて引っ込む
ところが、攻略裁判が進む中で、
- 透晴が裁判の最中に異常な速度で成長
- ノミアの分霊体を逆に圧倒される
- 他の運営者たちからは「約束を守れ」と言われる立場へ
- 支持や決定も、自分の意志ではなく“皆の総意”に従うだけ
という、自称神様のくせにめちゃくちゃ板挟みポジに追い込まれていきます。
そのうえ、透晴の成長を前にして思うように裁けず、最終的には 「支持に従って退場させられる」 形になるノミア。
その時に見せたノミアのかわいそうな顔は同情しちゃいそうになりましたね(笑)
まとめ|敵にもドラマがあるから、神血の救世主は面白い!
今回は、私個人の独自考察として
- 黒き羊水の王・黒孩児
- 渋谷の攻略者たち
- 運営者・均衡(ノミア)
の3組を「ちょっと同情してしまった敵側キャラ」として挙げてみました。
改めて整理すると、
- 黒孩児
- 大我や黒の扉を利用して大暴れした張本人
- ヴァンキッシュとサフィーナに一方的に敗北し、最下層へ飛ばされる
- 最後の「助けてくれ」と言わんばかりの姿は、完全に“負け犬”で少し哀れ…
- 攻略者たち
- 黄金プレイヤー級が揃った精鋭集団なのに、透晴サイドのインフレについていけず公開処刑状態
- 別作品ならラスボス級のキャラも、ここではモブ寄りの扱いに
- それでもハヴガンのように“満足して散る”キャラがいたのは救い
- 均衡(ノミア)
- 世界規模の力を持つ運営者の一柱
- 透晴の成長スピードに押され、約束や支持に縛られる立場に
- 悪役でありながら、「仲間からの指示に従うしかないサラリーマン神様」感があって妙に同情してしまう
神血の救世主は、主人公チームがどんどん強くなっていく爽快感も魅力ですが、敵側にも、それぞれの事情や“哀れさ”がちゃんと用意されているからこそ、単なるインフレバトルで終わらず、読後にいろいろ考えさせられる作品になっていると感じましたね。
※コメントの際は日本語でお願いいたします。


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